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2月のイベント 上桧木内の紙風船上げ

自然に恵まれ歴史のある秋田県仙北市

紙風船上げが行われる上桧木内地方は、秋田県東部中央に位置する仙北市にあります。仙北市は市の中央に田沢湖、北に八幡平、南に仙北平野を有し、自然に恵まれ、農業・林業が盛んな土地です。また、北部に位置する玉川温泉の周辺からは国の特別天然記念物に指定された「北投石」という、この地でしか産出されない鉱物があり地学的にも珍しい土地です。

その歴史は古く、小規模な縄文時代の遺跡が点在していることから、古くから人がいたと伺えます。またこの辺りは東北の有力大名の本拠地で、戦国期には戸沢氏、関ヶ原以降は佐竹氏が支配していました。中でも角舘地区は、武家屋敷を中心とした建物が多く残っており、別名「みちのくの小京都」とも呼ばれ、重要伝統的建造物保存地区にも指定されています。

「冬蛍」とも呼ばれる

上桧木内の風船上げは、毎年2月10日に行われます。

当日は町の広場に特設の会場が設けられ、様々な屋台が出展され賑わいを見せます。

紙風船は和紙を張り合わせた円筒系の構造で、上部も和紙で覆い口を閉じ、袋のような構造にします。そして、下部の口の中央には石油をしみこませた布玉を固定し、布玉に火を点けて熱気を溜めて気球の原理で空に上げます。

紙風船には武者の絵や美人画など様々な絵が描かれており、大きさも大小様々あり中には10mを超すものもあります。

風船上げの参加者は受付を済ませ、自分の願い事を風船に書きます。そして、日が傾いた16時半ころ、昼風船上げとして風船が上げられ、完全に日が落ちた18時頃になると、一斉に風船が上げられます。その後、次の風船を用意し、19時半、20時半の時刻にも同様に打ち上げれます。

シーンと静まり返った真冬の夜空に灯火を点けた巨大風船が煌めき消えていく姿はとても幻想的であり、「冬蛍」とも呼ばれています。

仙台市の無形民俗文化財

上桧木内の風船上げがいつから行われているかは不明ですが、地域に伝わる伝承によると江戸時代中期の安永2年(1773年)に出羽秋田藩の佐竹義敦が近隣の銅山開発の技術指導役に平賀源内を招き、平賀源内が遊びとして住民にこの熱気球の原理を応用した紙風船を教えたことが起源とされています。

上桧地方は農作物と林業などの山仕事が主要な産業である土地柄なので、やがて五穀豊穣と無病息災の願掛けとして行われるようになりました。現在では様々な願掛けも兼ねており、また仙北市の無形民俗文化財にも指定されております。

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